8月25日に1stアルバムとなる『i'm not alone』をリリースするHanaHさん。「iTunes JAPAN SOUND OF 2010」に選出され、先行シングル「alone in my room」も好調の彼女に、アルバムに込められた想いをうかがいました。
(聞き手:清田隆之/BLOCKBUSTER)
1st Album 『i'm not alone』
初回限定盤(DVD付)UMCC-9021 ¥3,400
通常盤 UMCC-1044 ¥2,800
1. 愛されたくて 愛したいだけ
2. 矛盾だらけの世界
3. alone in my room
4. girls only
5. ママセッズ
6. brighter day
7. 今夜のサプライズ
8. あいたい気持ち
9. ドウシテ?
10. 明日また、笑えるように
11. mensoul
12. 居心地のいいソファー
13. 愛と呼ぶもの
——メジャーで初のアルバムとなりますが、この作品の大きなテーマとは?
「インディーズでリリースしたアルバム『soulflower』でもそうでしたが、何かコンセプトを立てて楽曲を作るというよりは、自分自身を率直に表現することにこだわった作り方をしています。ただ、前作が非常に内省的だったのに対し、今作は前向きで力強いアルバムに仕上がったと思う。朝が似合う、明るいイメージですね」
——HanaHさんの作品は、自分自身を赤裸々に描いた歌詞が特徴のひとつになっています。これはどのくらい事実にもとづいたものなのでしょう?
「ほとんどプライベートの切り売りですよね(笑)。ただ、歌詞というオブラートで包めるため、事実とフィクションの境界線はバレません。そこが作詞の醍醐味ですね」
——例えば「ママセッズ」という歌では、シンガーという生き方をめぐる母親との葛藤が克明に描かれていますが…。
「これに関しては、かなりリアルに描いたかも。私の母はジャズシンガーなので、歌で食べていくことの厳しさを肌身で知っているわけです。昔から親には『歌の才能はない』『歌うなら趣味でやりなさい』とさんざん言われてきました。もちろん尊敬している親の言葉なので、いちいち心にドカンと響くわけですが…自分の人生は自分で切り開くしかない。そんな気持ちを込めて作ったのがこの曲です。アルバムに入れるとかは考えずに書いたものでしたが、シンガーとして生きる覚悟を込めた一曲だったので、そんな想いが伝わるとうれしい」
——先行シングルとなった「alone in my room」を始め、恋の難しさや失恋の悲しさを歌った作品が多く見受けられました。これには何かこだわりが?
「特に意識していたわけではありませんが、悩んだり落ちこんだりしているときの方が物づくりに気持ちが向かうので、それが関係しているのかも。『愛されたくて 愛したいだけ』に【なのに、なのに、うまく生きれない】という歌詞がありますが、私のなかにはそういう気分が常にある。上手に恋愛したいのに、言いたいことが言えなかったり、同じような失敗を何度も繰り返したり…。そんな想いを、私は歌詞にして吐き出します。そうすることで、元気になれる。いわば自分を支える行為ですね。だからこそ、たとえ失恋を描いていても、最終的には前向きな歌になっているんだと思います」
——今回のアルバムでお気に入りの一曲は何ですか?
「もちろんどれも想いはこもっていますし、先の『ママセッズ』は思い入れの強い一曲ですが、その他では『mensoul』もうまく気持ちを表現できた曲ですね。これは男女の違いについて書いたものですが、男の子って『気持ちを察してほしい』とか『言わなくてもわかるだろ』とか、よく言うじゃないですか。でも、女にしてみれば【わからない! 言葉にしてよ、考えてる事】って感じですよね。歌でも、そこの部分はコブシ利かせてます!」
——『Girls only』などもそうですが、アルバムを通して、男の知らない"女心"が詳細に描かれているような気がします…。
「男の子が聴いたら、怖がっちゃうかもしれませんね…。女の子って、細かいことまでいちいち覚えてるし、彼氏のいいなりになっているようで、それをネタにちゃっかり女同士で盛り上がったりしますからね。そういえばこないだ私も、うちのおばあちゃんと"ガールズトーク"をしました。自家製の梅酒を飲みながら、おじいちゃんの愚痴をネタに(笑)。もう亡くなっちゃったんですが、どうやら女性にモテてたらしくて…それにヤキモチを焼きつつ、文句を言えなかったというおばあちゃんの話がおもしろかった。言いたいことを言えないのは、遺伝なのかもしれません」
——最後に、このアルバムをどんな人に聴いてほしいですか?
「人生で何をしていいか悩んでいたり、恋愛でモヤモヤした気持ちを抱えていたり…。そういう"心に問いかけるもの"がある人々にぜひ聴いてほしいですね。私自身も、そういう状態のときに作った曲が多いので。『i'm not alone』というタイトルもそうですが、最終的に前向きになれるような曲ばかりです。悩める人には、私のアルバムを聴いて明るい気分になってほしいですね」
